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25.11.25
K I
京都出身の駆け出し編集者。ガイドブックや情報誌の制作を中心に日々取材と企画に奔走している。

秋の涼しい風に誘われて、お出かけが楽しくなる行楽シーズン。自然豊かな大阪府・箕面には今こそ訪れたいスポット・ランドマークが数多くあります。
今回は、そんな箕面の魅力を再発見できるクイズをご用意しました。知っているようで知らない箕面にまつわる豆知識、あなたはいくつ答えられるでしょうか?
都市近郊の山地には広葉樹林の渓谷や清流沿いの湿地、里山の雑木林など多様な自然環境が広がり、季節ごとに姿を変える昆虫観察にぴったり。フィールドワークの“聖地”と呼ばれる山も少なくありません。古くから多様な昆虫が生息する「昆虫の宝庫」として知られるのが「日本三大昆虫生息地」です。
では、次のうち三大に当てはまらないのはどれでしょう?
A. 群馬県 赤城山
B. 大阪府 箕面山
C. 東京都 高尾山
D. 京都府 貴船山
◯【A】群馬県 赤城山
正解です。
赤城山は日本百名山・関東百名山・上毛三山に数えられる名峰です。西麓の標高600~700mほどにある「赤城自然園」では1,800種を超える昆虫が確認されるなど、多様な生きものが暮らす豊かな自然環境が広がっています。
日本三大昆虫生息地には含まれませんが、昆虫観察に適したフィールドであることは間違いありません。
×【B】大阪府 箕面山
箕面山は「日本三大昆虫生息地」のひとつ。大阪市内から電車で約30分とアクセスが良く、街のすぐそばにありながら豊かな自然が広がっています。昭和初期の報告書にも「珍種も多い昆虫の宝庫」と記されるほどです。
日本の滝百選に選ばれた美しい「箕面大滝」のある箕面公園では、コカブトムシやオオムラサキなどが生息。秋にはオオカマキリやナナフシを見ることができます。
園内には「箕面公園昆虫館」があり、昆虫の標本や生態展示のほか、チョウが舞う放蝶園など体験型展示も人気で、平成29(2017)年の全館リニューアルに伴い、映像展示やふれあいゾーンも整備されました。
×【C】東京都 高尾山
高尾山も日本三大昆虫生息地のひとつで、都心からのアクセスもよく、昆虫研究のフィールドとして古くから親しまれてきました。ここで初めて発見された昆虫もあり、タカオシャチホコやタカオメダカカミキリなど、高尾山の名を冠する昆虫も多く存在します。
「TAKAO 599 MUSEUM」では昆虫を含む動植物の標本展示のほか、登山の楽しみ方や子ども向け学習スペースなど、多角的に高尾山の魅力を紹介しています。
×【D】京都府 貴船山
京都市の中心部から車で約30分、鴨川の源流域に広がる自然豊かな山域です。牛若丸ゆかりの鞍馬寺や貴船神社など、歴史的価値の高い寺社と一体となり、観光やハイキングの名所として親しまれています。
古くから昆虫の採集や調査の場としても知られ、特に水生昆虫や鞘翅(コウチュウ)目の昆虫が数多く生息。日本三大昆虫生息地のひとつに数えられるスポットです。
鮮やかな朱色の太鼓橋「瑞雲橋(ずいうんきょう)」が、深い緑の中に映える箕面山瀧安寺。境内の近くには箕面大滝が流れ、弁財天ゆかりの寺として古くから人々の信仰を集めてきました。では、この瀧安寺が“発祥の地”として知られるものは次のうちどれでしょう?
A. 華道
B. 招き猫
C. 宝くじ
D. 盆踊り
×【A】華道
華道(いけばな)の発祥地として知られるのは、京都の六角堂(頂法寺)です。聖徳太子が創建した寺で、代々住職を務めた池坊家が仏前に花を供える中で工夫を重ね、やがて「いけばな」として発展しました。
境内には「いけばな資料館」があり、花伝書や花器、絵図や古文書などが展示され、華道の歴史を今に伝えています。
×【B】招き猫
招き猫の由来として名高いのは、東京都世田谷区にある曹洞宗の寺院・豪徳寺です。
江戸時代、鷹狩りの帰りに通りかかった彦根藩主・井伊直孝が、門前の猫に手招きされ寺に入ると、雷雨を避けられたうえ、和尚と語らう機会を得て大いに感動しました。これをきっかけに豪徳寺は直孝の庇護を受け、寛永10(1633)年に再興。その後「招福猫児(まねきねこ)」が祀られ、招福殿が建てられました。
豪徳寺の招福猫児は小判を持たず右手を上げ、人との「縁」を招く姿が特徴。現在も家内安全や商売繁盛を願う人々が数多く参拝しています。
◯【C】宝くじ
正解です。
箕面山 瀧安寺は、宝くじの発祥の地として知られ、かつては「箕面富」と呼ばれていました。その始まりは約400年前。かつて、瀧安寺で行われていた「富会(とみえ)」にて、正月の元旦から7日までに参拝した男女が、自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、その中から3人の“当せん者”を選んで、お守りを授けたことが起源といわれています。
やがて金銭と結びつき、全国的に「富くじ」として広まりました。その人気ぶりは幕府が禁令を出すほど。
現在は瀧安寺で毎年10月10日に「箕面富」が開催され、当たる特別なお守りには招福と健康のご利益があるとか。元祖宝くじの伝統を今に伝えています。
×【D】盆踊り
盆踊りの発祥地は瀧安寺ではなく、その起源については諸説あります。
一般には、先祖の霊を迎えて供養する仏教行事や、念仏踊りなどの民間習俗が結びついて生まれたとされます。室町時代を起源とし、江戸時代には村の娯楽や交流の場として定着しました。
時代とともに曲やスタイルを変えながら、現代でも夏の風物詩として多くの人に親しまれています。
明治の森箕面国定公園内にある「箕面大滝」。壮大な姿から「天下の名瀑」と称され、「日本の滝100選」にも名を連ねています。観光地としても人気な「箕面大滝」周辺では、箕面名物としてとあるお菓子が販売されています。そのお菓子は次のうちどれでしょう?
A. 豆腐カステラ
B. もみじの天ぷら
C. けし餅
D. 鮎菓子
×【A】豆腐カステラ
秋田の県南地域に伝わる郷土料理です。豆腐を搾って水分を抜き、砂糖や卵などを加えて焼き上げることで、しっとりとしたカステラに仕上がります。冠婚葬祭の口取り、おやつとして親しまれてきました。
江戸時代、高価な砂糖や卵に代わり、ハレの日に食していた貴重な豆腐をカステラに使ったことが起源とされています。
〇【B】もみじの天ぷら
正解です。
紅葉の名所として知られる箕面大滝の特産品であり、滝道に面して多くの店で販売されています。
その歴史は古く、約1300年前に箕面山を修験道場として開いた役行者が、滝の紅葉の美しさに感動し、灯明の油でもみじを揚げ、旅人に振る舞ったのがはじまりとされています。また一説には、西江寺の本尊である聖天様に油で揚げた一行寺楓の葉をお供えしたことが起源とも。
製法は、まず食用のもみじを紅葉時期に収穫し、1年以上樽に塩漬けして灰汁を抜きます。次に塩抜きしたもみじを砂糖・白ゴマを加えた衣をまとわせて低温でじっくりと揚げることできれいなもみじの形になります。
×【C】けし餅
大阪・堺の町で生まれた和菓子です。室町時代にインドよりもたらされたとされるけしの実は、江戸時代初期より、大阪・堺・和歌山周辺などで多く栽培されるようになりました。安土桃山時代には堺で茶の湯が広まり、生まれた和菓子が「けし餅」です。
小豆のこし餡を餅皮で包んだものに、けしの実をまぶしており、プチプチとした食感がたまらない逸品です。
×【D】鮎菓子
鮎の形を模した和菓子で、岐阜の長良川や京都の鴨川など、河川に恵まれた地域で作られています。「若鮎」「稚鮎」など、地域や店によって呼び方が異なることもあります。
カステラ生地やどら焼き生地を鮎の形に成形し、求肥やあんこを包んで、鮎の表情を焼き付けた可愛らしいお菓子で、初夏の風物詩として知られています。
写真提供:(公財)大阪観光局
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K I
音楽・映画・漫画・猫を愛し、わがままな愛猫に振り回されつつも癒やされる毎日。美味しいご飯との出合いを求めて、今日もSNSの海をくまなくチェックしている。最近のお気に入りは鴨のしゃぶしゃぶ。祇園祭の時期は、屋台を巡りながら飲み歩くのが一年の楽しみ。日本酒を凍らせた「みぞれ酒」を飲みながら京都の暑い夏を楽しむ。