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鉄斎美術館開館50周年記念「鉄斎の仙境~神仙の棲む世界~」12月21日まで開催中。清荒神清澄寺の参道を仙境までのプロセスとして楽しもう。

25.12.01

中島 美加

中島 美加

生まれも育ちも甲子園。書くことが大好きで、大学4回生からライター業をスタート。

鉄斎美術館開館50周年記念「鉄斎の仙境~神仙の棲む世界~」12月21日まで開催中。清荒神清澄寺の参道を仙境までのプロセスとして楽しもう。
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清荒神さんと呼ばれる清澄寺の境内にある鉄斎美術館が開館50周年。なぜここに鉄斎美術館があるのか、がいまさらながら気になって調べてみると…大正時代に寺の法主だった坂本光浄和上が富岡雪斎を尊敬しており「宗美一体(宗教と美術は一体)という考えから鉄斎の作品を蒐集し、後世に伝えたい」と願っていました。その想いが受け継がれ、昭和50年に境内に美術館が開館したといいます。

タイトルにある仙境とは不老不死の仙人が棲むといわれる地のこと。世を捨て、悠々自適な生活を送る様に憧れた文人たちの画題としてよく描かれてきたようで、鉄斎も多くの仙境図を描いています。

「蓬莱山図」というタイトルもいくつかあるなか、この作品(↑)は30歳代で描いたもの。心なしか、まだ漠然としたイメージのような気がします。

こちら(↑)の「蓬莱山図」は鉄斎が最晩年である89歳の作品。年齢と比例して力強さと明確な情景を思い描いているように感じられませんか。

他にも日本の風景を仙境に重ね合わせて描くこともあったそうで、水墨で描いた「富士山図」も。そのほか、今回の展覧会のポスターになっている「寿山福海図(64歳の作品)」や、一部がチラシになっている「寿山福海図(72歳の作品)」は、色鮮やかでそれぞれ三幅対、二幅対(セットになった掛け軸)の見ごたえある大作です。

文人ならずとも、不老不死の幽玄な世界は魅力的ですよね。阪急清荒神駅から清澄寺までの緩やかに曲がりくねった参道は両脇のお店をのぞきながら、楽しく歩ける上り坂。私が以前訪れた20年ほど前の風景と同じ個所(お食事処や神具店)に新しい店(カフェやバルなど)が点在していて時代の流れを感じます。そして上に行くにつれ、空気が冷たくなって、不思議と気持ちがひきしまります。山門からのぞくと、取材日には黄金色のイチョウと紅色のモミジが美しい風景を織りなしていました。ふと、仙境の裾野あたりまでたどり着いたようにも思えたり…美術鑑賞付きのお散歩としても、なかなかオツですよ。

イベント名開館50周年記念 鉄斎の仙境―神仙の棲む世界―
期間~2025年12月21日 
10:00~16:30(入館は~16:00)
料金一般600円 高大生400円 小中生200円 ※65歳以上、障害者手帳ご提示の方、半額
店舗・施設・スポット名鉄斎美術館
定休日月曜日
問い合わせ先0797‐84‐9600
アクセス阪急清荒神駅下車 約15分
住所兵庫県宝塚市米谷字清シ1番地「聖光殿」
清荒神清澄寺内【MAP
公式URLhttp://www.kiyoshikojin.or.jp/tessai_museum/

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中島 美加

宝塚ライター

中島 美加

生まれも育ちも甲子園。書くことが大好きで、大学4回生からライター業をスタート。卒業後は当時、 冊子スタイルだった「TOKK」のライターとして、執筆していました。

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