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25.12.01
いとうのみかん
京都出身、神戸在住約20年。最近のテーマは、本/自然/アート/珈琲/子ども/居場所。

今回は灘区の大御所施設のひとつ、「横尾忠則現代美術館」を訪れました。今は髑髏(ドクロ)をテーマにした「復活!横尾忠則の髑髏まつり」展が開催中です。

展覧会場入り口に掲げられていたのは「芸術の愛」。
宇宙空間、地球、過去、現代、未来が入り混じった感覚になる作品です。多様な濃淡のグリーンと、萌える命を表しているようなピンクが対照的で、緑色が好きな私はついつい見入ってしまいました。すると周りの石膏像にまじって髑髏を発見!こんなに自然に描かれていることに驚きました。
そう、この展覧会のキーワードは「髑髏」です。個人的に面白かった作品をご紹介します!

まずは「死者の書」です。”朝と平日夕方以降の時間、暴走している自分”が描かれてると感じて、クスッと笑えてきました。

こちら「創世記」の右上をよくご覧いただくと、

ろうそくを持った手がにょきっと突き出ている様子がおわかりになられるかと思います。ランプを見つめる男女の表情もまた、憂いか悲しみか、それとも希望なのか、さまざまなとらえ方ができそうです。

「来迎図」も、仕掛けがたっぷりです。不規則に鐘が鳴ったり青赤白のランプが光ったり。じっくり観察すると、カミソリやおもちゃのプロペラ、刷毛、骨などもモチーフとして使われていることがわかります。とてもユニーク!

ほかにもアニメ調の作品があったり(ストーリーもきちんとあって、じっと見てしまいます)、

イメージを真っ赤で統一した展示スペースがあったり(作品も赤が基調になっています)、イメージする“美術展覧会”とはひと味もふた味も違う展覧会です。
日常生活から少し離れて、頭の中を空っぽにしたいと思ったときに特におすすめです。

もう一つ訪れてほしいのが、4階の「キュミラズム・トゥ・アオタニ」です。パネルの説明によると、「2021年建築家の武松幸治の監修でつくられた」とあります。大きな鏡が多様な角度に設置され、それぞれに反射しています。そこにいるだけでふわふわした体感になり、まるで「不思議の国アリス」の森に迷い込んでいるような感覚です。

北側には、「神戸文学館」やその奥には摩耶山系が望めます。ベンチもあって、ちょっとほっこりできます。四季折々の景色が楽しめそうですね。

「目玉廊下」というとても鮮やかでポップなスペースも、先ほどの「キュミラズム・トゥ・アオタニ」と同様に、不思議の国の世界が続いているよう…!

“横尾ワールド”がぎっしりつまっている「横尾忠則現代美術館」は、クセになる楽しさがありますね。
「復活!横尾忠則の髑髏まつり」展は12月28日(日)まで開催しています。王子公園付近の自然も楽しみながら、足を運んでみてはいかがでしょうか。
| イベント名 | 復活! 横尾忠則の髑髏まつり |
| 期間 | 開催中~2025年12月28日(日) |
| 時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
| 休館日 | 月曜(祝日の場合は開館、翌平日休) |
| 料金 | 一般800円、大学生600円、70歳以上400円、高校生以下無料 |
| 問い合わせ | 078-855-5607(総合案内) |
| アクセス | 阪急王子公園駅下車 約6分、JR灘駅下車 約10分、阪神電車岩屋駅下車 約12分 |
| 住所 | 神戸市灘区原田通3-8-30【MAP】 |
| URL | https://ytmoca.jp/ |
六甲_灘ライター
いとうのみかん
京都出身、神戸に住んで約20年(六甲、住吉、王子公園)。事務、広告営業などを経てライターに。子どもに関わることが好きで、ボランティアにもハマり中。 読書/絵本/古本屋/図書館/新聞/クラシック音楽/アート/ヨガ/ウォーキング/自然/公園/虫/子ども/学校/居場所/コーヒー/ランチ/カフェ/オーガニック
2025.12.1 - 2025.12.7