梅田 TOKK
Clouds
12.92
TOKK(トック)大阪京都神戸阪急沿線おでかけ情報メディア
WEB版「TOKK」が「TOKK関西」にリニューアル
URLが変更になりました
検索する
閉じる
梅田 TOKK
Clouds
12.92
25.12.26
TOKK編集部
創刊50年を超える阪急沿線情報紙TOKKと、WEBメディア・TOKK関西を運営しています。

新しい年は何かにチャレンジしたいという方も多いのではないでしょうか。そのような時は、神様にお祈りしてパワーを与えていただきましょう。阪急大阪梅田駅から歩いていくことができるおすすめの神社をご紹介します。

「露天神社(つゆのてんじんしゃ)」は、一般に「お初天神」として知られています。菅原道真が大宰府に左遷される前、この地に立ち寄ったことから道真を祀るようになり、彼が都を思って詠んだ「露とちる 涙に袖は朽ちにけり 都のことを思ひ出づれば」の歌が社名の由来とされています。1703(元禄16)年、神社裏手の森で、堂島新地の遊女・お初と、醤油屋の手代・徳兵衛が心中する事件が起こりました。その後、この事件を題材に近松門左衛門が書いた人形浄瑠璃『曽根崎心中』が大ヒット。二人の純愛は「恋の手本」とたたえられるようになり、ヒロインの名にちなみ、神社も「お初天神」と呼ばれるようになりました。

縁結びの神社として知られ、若い女性を中心に、良縁祈願の参拝者が多く訪れます。「恋人の聖地」にも認定され、若者に人気のスポットです。境内に入るとまず目に入るのが、ハート形のピンク色の絵馬。約20年前には「お初・徳兵衛」のブロンズ像が建てられ、近年は隣接する開運稲荷神社が「美肌・美人を叶える」と話題を集めています。縁結びのイメージが強い神社ですが、露天神社では菅原道真をはじめ、少彦名大神、大己貴大神(大国主命)などを祀っており、学問成就、病気平癒、商売繁盛など、幅広いご利益があります。

良縁祈願や合格祈願など、絵馬の種類も豊富です。合格祈願の絵馬は「ごうかく」にかけて「五角(ごかく)」形になっています。お守りは、きれいな刺繍が施された「百彩御守り」をはじめ、色とりどりの「レース御守り」や「叶御守り」などがそろい、目移りしそう。学業・合格祈願用のランドセル型のお守りもあります。御朱印ももちろんハート形。切り絵が美しい、ほかにはない御朱印も用意されています。心を鎮めて水に浸すと文字が浮き出す「恋みくじ」も人気です。
| スポット名 | 露天神社(お初天神) |
| 住所 | 大阪市北区曽根崎2-5-4【MAP】 |
| アクセス | 阪急大阪梅田駅より徒歩約10分 |
| 電話 | 06-6311-0895 |
| 時間 | 6:00~24:00(社務所:9:00~18:00) |
| URL | https://tuyutenjin.com/ |

阪急東通りのアーケードを抜けて左へ曲がったすぐの場所にある綱敷天神社。こちらにも露天神社同様、菅原道真にまつわる伝承が残ります。道真が大宰府に左遷される途中、美しく咲く紅梅に心を引かれてこの神社に立ち寄り、立ち去りがたくなって船の綱を円座状に敷き、そこに座って鑑賞した――。これが道真ゆかりの神社とされる由来で、「綱敷」の名もここから生まれました。また「北野(喜多埜)天神」とも呼ばれ、梅田を表す「キタ」という名称の由来になったともいわれています。周囲の喧騒とは異なり、境内はとても落ち着いた雰囲気です。鳥居に面した道は旧・中国街道(旧・能勢街道)で、歴史を感じさせる佇まいが漂っています。

菅原道真を祀ることから学問成就で知られていますが、「日本三筆」に数えられる書の名手・嵯峨天皇(第52代天皇)も祀られているため、筆法上達でも有名です。境内には、書道上達を願う気持ちを込めて古い筆を納め、感謝と祈りを捧げる筆塚も建ちます。そもそもこの神社は「神野太神宮」と呼ばれ、近くの太融寺の中興の祖で、『源氏物語』の光源氏のモデルの一人とされる源融(みなもとのとおる)が、この地を訪れた父・嵯峨天皇をしのんで創建したのでした。さらに、境内の喜多埜稲荷(宇賀御魂神)は商売繁盛、白龍社は家内安全・建物守護・交通安全などにご利益があるとされています。なお、現在、お守りや御朱印の授与はこちらではなく、次に紹介する綱敷天神社御旅社で行われているので、ご注意ください。

| スポット名 | 綱敷天神社 |
| 住所 | 大阪市北区北区神山町9-11【MAP】 |
| アクセス | 阪急大阪梅田駅より徒歩約10分 |
| 電話 | 06-6361-2887 |
| 時間 | 6:00頃~日没頃(授与品などは御旅社で受付。土・日曜13:00~17:00。平日および繁忙期は受付休止) |
| URL | https://tunashiki.sakura.ne.jp/tunashiki.html |

御旅社(おたびしゃ)とは、神様の“別荘”のような場所を指します。綱敷天神社御旅社は、綱敷天神社の御祭神・菅原道真が夏祭りの際に立ち寄るために設けられました。道真が綱敷に座って紅梅を眺めた場所に建てられたお社が前身で、明治初年、茶屋町の氏神としてお迎えしたいという地元の人々の願いから、現在地へ遷座しました。ちなみに、梅田はもともと埋め立て地だったため「埋田」と表記されていましたが、道真が目にとめた紅梅にあやかり、「梅田」の字が使われるようになったといわれています。

菅原道真を祀ることから学問成就のご利益がある一方、境内の末社「玉姫稲荷神社」は、女性守護や縁結びの神さまとして知られています。茶屋町にお茶屋が点在していた頃、働く女性たちから篤く信仰されていたと伝わります。また、7月6日・7日には「七夕祭」が行われ、仕事帰りの会社員など多くの参拝者でにぎわいます。飾り短冊は5色あり、緑は「健康運」、黄色は「金運」、赤は「愛情運」、白は「除災除難」、紫は「成功運」を意味するそうです。

1993年に公開された映画では、梅田にゴジラが出現しました。それにちなんで制作された、ゴジラが描かれたお守りが人気を集めています。ご利益は「困難打破」「心身健康」「子ども愛護」「往来安全」。ほかにも、ウルトラマンやクロミ、シナモンといったキャラクターが描かれたお守りなど、かわいらしい授与品が数多くそろっています。ただし、社務所は不在の場合も多いため、事前に連絡しておくと安心です。また、御朱印は御旅社に加え、綱敷天神社、次に紹介する歯神社の計3種類を授与してもらえますが、平日および繁忙期(6~7月、12月~1月)は受付が休止されるためご注意ください。
| スポット名 | 綱敷天神社御旅社 |
| 住所 | 大阪市北区茶屋町12-5【MAP】 |
| アクセス | 阪急大阪梅田駅の茶屋町口より北にすぐ |
| 電話 | 06-6371-1586 |
| 時間 | 6:00~18:00頃(授与品の受付は土・日曜13:00~17:00。平日および繁忙期は受付休止) |
| URL | https://tunashiki.sakura.ne.jp/otabisya/main.htm |

全国でも珍しい「歯の神様」を祀る神社で、綱敷天神社の末社にあたります。「歯神社(はじんじゃ)」と読み、地元では親しみを込めて「はがみさん」と呼ばれています。HEP FIVEとESTの裏手に鎮座しています。かつてこの一帯は低湿地で、淀川の氾濫にたびたび悩まされていました。ところが江戸時代のある時、お稲荷さんの御神体である巨石が“歯止め”となって水害を防いだといわれ、それ以来「歯の神様」として信仰されるようになったと伝わります。現在、巨石はお社の下に埋められていますが、約40年前の改修の際に確認したところ、「歯の形」をしていたという話も残っています。

「歯痛止め」や「歯の健康」にご利益があるとされ、お社の前にある「なで石」(御神体の巨石のかけら)を2~3度なで、その手で患部に触れると歯痛がやわらぐといわれています。歯にまつわる神さまとして広く知られるようになってからは、遠方からの参拝者も多かったそうです。毎年6月4日には例大祭(通称・歯ブラシ感謝祭)が行われ、古くなった歯ブラシを神様へ返納し、新しい歯ブラシを授与してもらえます。

お守りや御朱印は、綱敷天神社御旅社で授与されています。ただし、2025年12月現在、歯のお守りは売り切れ中とのこと。御朱印については、平日および繁忙期(6~7月、12月~1月)は受付が休止されるため、ご注意ください。
| スポット名 | 綱敷天神社歯神社 |
| 住所 | 大阪市北区田町2-8【MAP】 |
| アクセス | 阪急大阪梅田駅より徒歩約5分 |
| 電話 | 06-6371-1586(綱敷天神社御旅社) |
| 時間 | 24時間(授与品は綱敷天神社御旅社にて。受付は土・日曜13:00~17:00。平日および繁忙期は受付休止) |
| URL | https://tunashiki.sakura.ne.jp/hagamisan/koutuuannai.html |
TOKK編集部
TOKK編集部
創刊50年を超える阪急沿線情報紙TOKKと、WEBメディア・TOKK関西を運営。 阪急・阪神沿線のローカル情報から、関西全般のおでかけ情報まで、グルメ、話題のニュース、街の気になる疑問など、様々に発信しています。