十三・淡路・上新庄 TOKK
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26.02.12
関根 デッカオ
昭和64年(1989)、和歌山市生まれ。取材執筆業。ナレーター。散歩愛好家。よそのロン毛が怖いロン毛。

阪急京都線の十三(じゅうそう)駅から南方(みなみかた)駅間を並走するように走る淀川。その河川敷は国営公園・淀川河川公園として整備され、周辺住民のみならず多くの人の憩いの場になっており、夏にはなにわ淀川花火大会が催されることでも有名です。
今回は南方駅から徒歩5分ほどの西中島地区から十三駅近くの十三野草地区にかけて、淀川区の最南端をゆっくりとウォーキング。河口に向け川幅を広げてゆったりと流れる淀川、小鳥や水棲生物を育むヨシ原、その向こうに広がる梅田の高層ビル群など、都会と自然が渾然一体となった一帯をレポートします。
西日本最大級のターミナル駅から川を隔ててほんの少しの場所で、豊かな自然を感じ取ってみては?
今回のスタート地点は阪急南方駅。普通、準急、急行列車の停車駅で、大阪梅田駅からは6分ほどで到着します。周辺には企業のオフィスや飲食店街が広がります。散策の前に腹ごしらえをするのもいいかもしれませんね。


梅田方からアクセスする場合、きた西出口を利用するのが便利。電車を降りたら、新御堂筋を右手に見ながら踏切を反対側に渡りましょう。

ほどなく見えてくるのが、西中島南方駅前交差点。ここも迷わず直進です。

淀川の土手が近づいてくると、こんなスロープが。ここは対岸の北区へと至る新淀川大橋へのアクセス経路です。今回は淀川区の南端を歩くので、そのままスルーして直進。左手の横断歩道を渡ります。

針路を右手に取り、新御堂筋、Osaka Metro 御堂筋線という大阪の大動脈の下をくぐります。この跨線橋、改めて見てみるとなかなかの迫力です。

高架下をくぐると、そこはもう淀川河川公園の入口。南方駅からは徒歩にして5分ほどの道のりです。土手に向かって歩を進めると……。

右手に「あの人」のウォールアートが出現。これは存在感抜群です。

そして、土手を登り切るとこの光景。先ほどの新淀川大橋の向こうに、大きなビルが建ち並びます。ここはもう淀川区の最南端。土手を降りて、河川敷に向かうことにしましょう。


河川敷に入ってすぐのところには、テーブルとベンチが置かれています。トイレも設置されており、ちょっとしたピクニックには最適です。


淀川に接近するには立ち入り禁止ゾーンの外を歩きましょう。ひとまず順路に従って、新淀川大橋方面にUターンします。橋のたもとまで来れば、路面に川への方向を指し示す矢印があるので、案内されるがままに直進します。


すると先ほどまでの芝生とは打って変わって長い砂利道が続きます。左手の木立からは絶えず小鳥の鳴き声が聞こえていました。


左手に川沿いの植生、右手に公園と土手を眺めながら進むと、うっそうとした茂みの奥にこんなものを発見。ひょっとすると、河川敷に暮らす小動物が行き来する獣道かもしれません。さらに川沿いを進んでいると……?

道の向こうから猫が登場。悠然と歩くその姿は、まさに淀川の「住人」といった印象でした。



その場を立ち去ろうとすると、しっかりこちらを向いてくれました。人間顔負けのサービス精神の持ち主です。名残を惜しみつつ、さらに前へと進みましょう。

砂利道と土手に挟まれた区画は、芝生と植栽からなる散歩道。犬の散歩をする人の姿も見られました。この日は平日の昼間でしたが、夕方や休日ともなるとさらににぎわいが増していることでしょう。牧歌的な風景を見つめていると、上空からキーンという轟音(ごうおん)が。

音の主は、大阪国際空港に向けて着陸態勢に入るジェット機。淀川区の上空は旅客機が頻繁に行き交っており、空を見上げる楽しみも味わえます。

視線を前に戻して砂利道を進んでいると、右手に青いコンテナが見えてきました。

南方駅から徒歩約7分のこちらは、YODOGAWA CAMP FIELD(淀川キャンプフィールド)。手ぶらでもアーバンキャンプを楽しめるとあって、人気を呼んでいます。

この日もBBQを楽しむ人の姿がありました。広い空の下でビールをプシュッと……。ぜいたくな時間が流れているのが感じられました。

キャンプエリアまで来ると、対岸に広がるのは中津の街。昭和46(1971)年に完成した全868戸の巨大集合住宅・中津リバーサイドコーポの偉容がよく見渡せます。

キャンプエリアが終わると、砂利道の両サイドに草木が生い茂るように。十三まではあと少しです。


道中では立派な望遠レンズを構える人が目につきました。愛鳥家にとっては格好の撮影スポットのようです。

つられるようにして1枚パシャリ。手持ちのレンズではこれが限界でしたが、見慣れたスズメも高層ビルをバックにすると、いつもより凛々しく見えました。

ついさっきまでは遠くに見えた梅田の高層ビル群もご覧の通り。右手に視線をやれば、この春(2026 年)に入居開始が予定されるジオタワー大阪十三が。都心へのアクセスが良好で、なにわ筋線の開業も控える十三は、今後ますます発展していきそうです。


十三大橋が近づいてきました。ただし、ここから先は現在通行止め(2026年2月現在)。再び土手に向かって歩くことにします。

土手を降りてすぐの舗道は通行可能。京都線、神戸線、宝塚線が通る阪急沿線でも指折りのフォトスポットへ急いでいたところ……。


足元にハートマークの水たまりを発見。気ままな散歩だからこそ、こうした発見があるというものです。

ほっとした気分にさせられたところで、土手を上がります。なお、土手の一部も工事中なのでご注意ください(2026年2月現在)。

土手に上がり、線路ギリギリのところまでやってきました。少し待っていると……。


阪急電車がこんなに目の前に! 子ども連れにもうれしいスポットかもしれません。

行き交う電車を何度か見送り、終着地の十三駅へと向かいます。土手を降りてすぐのところに位置するジオタワーも、見上げてみればこの通り。十三という街は今後、どのように変化していくのだろうという気にさせられました。


ジオタワーの目の前にある横断歩道を渡れば、そこはもう十三駅前通商店街。十三駅はすぐそこです。


十三駅の東口に到着しました。ひたすら川沿いを歩いてきた今回のルート。全長約2キロ、ゆっくり歩いて40分ほどの道のりは平坦で、老若男女を問わずに自然と人の営みのコントラストを感じられる道ゆきでした。
アクセスも良好な都会のオアシスで、日頃の疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。
ライター
関根 デッカオ
小学生にして、友人とのリレー小説『バキューム物語』で文章を書くことの悦楽に開眼。大学では365日連続で1000文字以上のブログを更新するという謎のノルマを自らに課し、ひっそりと完遂させて悦に入る。一般的な就職活動を放棄すると、カメラアシスタントからここには書けないものまでアルバイトを転々としたのち、2016年に編集プロダクションにてライター業を開始。
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