岡本・御影 TOKK
Rain
12.09
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岡本・御影 TOKK
Rain
12.09
26.02.27
児島 奈美
関西の編プロに在籍後、神戸を拠点に国内外で取材・撮影・執筆。仕事とプライベートで40カ国以上渡航。

神戸市東灘区の沖合に浮かぶ人工島「六甲アイランド」は、昭和63(1988)年3月に神戸市中央区のポートアイランドに続く第2の海上文化都市として誕生しました。美しい街並み、優れた教育環境、治安の良さなどから、子育て世代やリタイア世帯に人気で、近年は南部のマリンパークの再開発も進んでいるとか。新しい風が吹く島内を歩いたルポをお届けします。
阪神電車魚崎駅から六甲ライナーに乗り約6分、六甲アイランドセンター駅で下車しました。改札口を出ると右手にはタッチパネル式の大きな案内版、左手にはユニークな魚料理の自動販売機が目を引きます。

駅の階段をおりて、駅の周りをぐるりと歩いてみます。島の中心地は「リバーモール」と呼ばれ、その名の通り六甲ライナーに沿って南北に約1kmの水路が流れています。親水広場になっていて、夏には水遊びを楽しむ子どもたちでにぎわうそうです。
水路の周りにはベンチや花壇があり、周辺には飲食店やカフェ、ファストフード店、スーパー、コンビニなどもあり、のんびりできます。「RICローズ・ガーデン」もあり、見ごろの5月には毎年バラ祭りも開催されています。
美しい街並みを背景に、日本人も外国人も、そして週末を中心にコスプレ撮影イベントも開催されていて、華やかなコスプレヤーも自然に溶け込んでいます。そんな独特の世界観もこの島の魅力だなぁと感じました。
水路に沿って南方向へ歩いてみます。すぐ左手にはまるでUFO(未確認飛行物体)のようなユニークな建物が! 「オルビスホール」という最大242席のイベント空間で、ファッションショーやコンサート、展示会などが行えるそうです。

階段を上がって中に入ると、「サン広場」という高さ30mの開放的な吹き抜けの空間が広がっていました。天井からつり下がるのは、東灘区に住んでいるイラストレーターのサタケシュンスケさんが描く動物のタペストリー。8枚の絵がモビールになって揺れているのも素敵です。
子どもたちがぴょんぴょん飛び跳ねている、白い山状のふわふわドームも楽しそう。サン広場は屋内なので、雨天はもちろん夏場や冬場でも快適に遊べると、子連れのファミリーを中心に人気を博しているとか。

この建物は「神戸ファッションプラザ」という複合施設で、「神戸ファッション美術館」「神戸ゆかりの美術館」「ホテルプラザ神戸」が入居しています。
令和6(2024)年春に商業施設「RINK」が6年ぶりにリニューアルし、名前も「ROKKO i PARK(ロッコウアイパーク)」に変わりました。
同施設内には、兵庫県のおいしいものがそろう人気スーパー「ヤマダストアー」をはじめドラッグストア「キリン堂」、100円均一「ダイソー」、工具専門店「GIGAファクトリーギア神戸」、体験型アミューズメント施設「KOBE SUPER STADIUM」、映画館を備えた「アミュスタ! KOBE」などが出店。
令和7(2025)年12月には、0歳児から遊べる全天候型室内遊び場「The Kids」もオープンし、好評を得ています。
ファッションプラザには駐車場もあり、島外から車でも遊びに来やすそうでした。
来た道を戻り、街路樹が連なる水路沿いをどんどん南下していきます。街灯や石畳にヨーロッパの雰囲気も感じられます。明治42(1909)年創設の老舗のインターナショナルスクール「神戸ドイツ学院インターナショナル」も見えます。

さらに南下すると、「神戸レディースフットボールセンター」があります。サッカークラブ「INAC神戸レオネッサ」の本拠地で、サッカー女子日本代表の主将を務め、「2011FIFA女子ワールドカップ」で優勝に導いた澤 穂希さんも所属していました。
センターに隣接する水路沿いには、チューリップの広い花壇が広がっています。令和8(2026)」年3月28日~4月12日には「第25回 六甲アイランド チューリップ祭」が開催。ここ以外にも計5カ所の花壇で約3万本のカラフルなチューリップが咲き誇り、写生大会などのイベントも実施するそうですよ。

六甲ライナーの終着駅のマリンパーク駅の近くには、夏にオープンするウォーターパーク「デカパトス」全長118mのスライダーが見え、西へ足を運べば、インラインスケートやスケートボードが楽しめる日本最大級の「“g”skate park(ジー スケートパーク)がありました。

六甲マリンパーク駅の陸橋を渡ると、潮風を感じました。海沿いにあり、大型の荷物を船に積み下ろしするガントリークレーンが遠方に。動物のキリンを思わせる見た目に笑みがこぼれます。
陸橋を下ると、まもなく右手に神戸国際大学のキャンパス。訪れた日は定休日でしたが、一般人も海が見えるレストランで学食を食べることができるそうです。

六甲アイランドの南端は「マリンパーク」と呼ばれる地元の憩いの場です。
現在、防災機能を高めるため公園全体をかさ上げすると同時に、東側に海釣りゾーン、中央に芝生広場、西側には水遊びができる親水空間へと再整備が進められています。
海釣りゾーンは令和7(2025)年4月にオープンしました。アプリで予約・決済ができます。

釣りゾーンの北側は、誰でも自由に利用できる多目的広場です。ゆったりしたソファーベンチやハンモックベンチなどのほか、海を見渡すカウンター席風の展望テラスなどが点在し、東端にはカフェも一軒。地元の人でしょうか、思い思いにのんびり過ごしていました。
西側へ向かうと、親水空間はまだ工事中でした。

西側のエリアには、ビールの醸造所兼レストランが店を構え、神戸の天然水で仕込んだ多彩なオリジナルビールを複数飲めるそうですよ。
マリンパークの西側の多目的広場を過ぎ、遊歩道を道なりに歩いていると、ユニークな鳥形の建物が現れました。公共のトイレです。なぜ鳥なのかと周りを見渡せば、道を挟んで向かいに「野鳥園」がありました。

この遊歩道は、居住区域を取り囲むように整備された「シティヒル」と呼ばれる緩衝緑地で、1周すると約5kmあるそう。途中にベンチや遊具が設置されるほか、季節の草花なども植えられています。

途中、併設するハワイ公園でひと休みし、さらに歩くと道が右折し東へ向かいます。山道のような場所を歩いたりしているうちに、六甲ライナーのアイランド北口駅に着きました。

駅からは線路の下を歩いて南下し、アイランドセンター駅のあるリバーモールに戻ってきました。スタート&ゴールをここにしたのには理由があります。実は源泉かけ流しの足湯があるから。足の疲れがほぐれ、癒やされました~。

| スポット名 | 六甲アイランド |
| 問い合わせ | 078-241-1050(神戸市総合インフォメーションセンター) |
| アクセス | 六甲ライナーアイランドセンター駅下車 |
| 住所 | 兵庫県神戸市東灘区六甲アイランド【MAP】 |
ライター
児島 奈美
学生時代に中型二輪で北海道・信州・九州を巡った昔ライダー、今ライター。アメリカをキャンプしながら約1カ月かけて横断後、大阪の編集プロダクションに入社。関西の情報誌と海外の旅行ガイドブックを主に制作。飲食店、ショップ、観光スポット、宿泊施設などを幅広く取材。城、昔町、電車旅なども得意分野。退職後に欧州を3ヶ月放浪して独立。ベトナム・ホーチミンで、雑誌立ち上げと人材育成に携わった経験も。
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