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26.01.27
S子
京都生まれ・京都育ち・大阪在住。関西の街ネタ系出版社や仕事情報系出版社に勤務し、関西の街・文化・人・食にまつわる企画の編集・取材・執筆に多く携わった後に独立。

昭和6(1931)年、神戸で創立したモロゾフは、来る100周年を見据えた日本を代表する洋菓子ブランドです。なかでも、ガラスの器に入ったカスタードプリンは、誕生から60年以上にわたり愛され続ける存在。見かけると、つい買ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんなモロゾフのスイーツを、その場でゆっくり味わえる場所が、阪神梅田本店5階にある「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」です。行列の絶えない人気店なので、「どれくらい待つのだろう」「ひとりでも入りやすいのかな」と気になっている人も多いかもしれません。
今回は、そうした疑問も含めて実際に足を運び、「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」の魅力をじっくり体験してきました。

モロゾフの歴史は、神戸の小さなチョコレートショップから始まりました。まだ日本でチョコレートが珍しかった時代、ロシア人のフィヨドル・ドミトリー・モロゾフ氏の技術を生かし、高級チョコレートの製造をスタート。宝石のように美しいチョコを、贅沢なボックスに入れて販売しました。
「高級スイーツをギフトに」という新しい価値観を生み出し、バレンタインデーにチョコレートを贈るというスタイルを日本に紹介したのも、実はモロゾフだそうです。今もチョコレートは、モロゾフの代表するスイーツのひとつです。

モロゾフが創立当初から大切にしてきたのが、「本物のおいしさを届ける」こと。そのため、素材選びには一切妥協せず、上質な原料を使い続けてきました。チョコレートの生地には、カカオ豆や乳製品を厳選し、日本人の味覚に合うよう独自に開発。ココアバターのみを使うことで、口溶けはなめらかに、カカオの香りとくどさのない甘みが味わえます。
こうした「上質なものを届けたい」という姿勢は、カフェで提供されるデザートにも一貫して表れています。「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」では、クレープやワッフルも粉をふるうところから店内で仕込み、一枚一枚丁寧に焼き上げています。モロゾフのスイーツを、一番おいしいタイミングで味わえる。それが、このカフェならではの魅力です。
「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」は、阪神梅田本店の5階にあります。JR大阪駅や阪急梅田駅、大阪メトロ御堂筋線・谷町線・四つ橋線の各梅田駅からもアクセスしやすく、買い物の途中や待ち合わせの合間に立ち寄りやすい立地です。
阪急梅田駅から向かう場合は、阪急うめだ本店や大丸梅田店、阪神梅田本店を結ぶペデストリアンデッキ(歩道橋)を目指すのがおすすめです。
阪急梅田駅3階改札を出たらエスカレーターで1階へ下り、前方にある動く歩道に乗って進みます。下りた先を右に曲がって直進すると横断歩道が見えてきますが、ここは渡らず、左側へ。エスカレーターで歩道橋に上がりましょう。前方に阪神梅田本店の建物があります。

建物に向かって歩道橋を進み入口から阪神梅田本店2階に入り、エスカレーターまたはエレベーターで5階へ上がると、カフェ モロゾフに到着します。

雨の日や天候が気になる日は、地下道を利用するのも便利です。横断歩道まで来たら歩道橋の反対側、右手にある階段を下りて左へ進みます。チケットショップやドラッグショップ、無印良品、ユニクロなどが並ぶ地下道を抜けると、右前方に阪神梅田本店の地下入口が見えてきます。
「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」の店内に近づくと、まず感じるのは想像以上の開放感です。大きな窓からはやわらかな陽光が差し込み、視線を向けると梅田の街並みが広がります。梅田の喧騒の中にいるとは思えないほど、店内には静かな時間が流れ、一瞬でくつろいだ気持ちになっていきます。

印象的なのが、窓の外に置かれたグリーンです。「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」では、この窓の外のグリーンと調和するように、店内にも多くの植物を配置。一つひとつ、仕入先に足を運んで選び抜いたそうで、入口や通路、席と席の間など、空間にゆとりのある場所を生かして、存在感のある観葉植物が贅沢に配されています。
外の景色と店内の空間が視覚的につながり、街中にいながらも、自然の気配を感じられます。

テーブルや椅子、床などのインテリアは、ベージュやモノトーンを基調としたナチュラルでシンプルモダンなテイスト。テーブル席のほか、ソファ席もあります。席同士に余裕のあるレイアウトで、周りが気になることなく、自分のペースで過ごせる雰囲気です。
スタッフの明るいサービスも印象に残りました。動きはきびきびとしつつ、声かけはやさしく、距離感もちょうどいい。制服もおしゃれです。モロゾフの店舗ではモノトーンの制服が主流ですが、ここではお店の雰囲気に合わせて、ベージュを基調とした制服を採用しているそうです。

大人数でにぎやかに、というよりは、「少し腰を落ち着けたい」「甘いものをゆっくり味わいたい」。そんな気分のときに、しっくりくるカフェだと感じました。
カフェ モロゾフの定番人気といえば「アーモンドワッフル」。注文後に焼き上げられる自家製ワッフルは、外はほどよいサクサク感で中はふんわり。バター、メープルシロップ、アーモンドの味のハーモニーが口いっぱいに広がります。シンプルながら素材の良さがしっかりと感じられる逸品です。
そのほかにも、魅惑的なスイーツが多数。メニューを開くと、どれも食べてみたくなります。そこで、ここでは「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」ならではのおすすめメニューを、いくつかご紹介します。
まず注目したいのが、大阪では阪神百貨店梅田本店でしか提供されていないクレープです。店頭でイチから仕立て、鉄板で焼き上げるクレープ生地には、フランス有数の酪農地帯・ノルマンディー地方にあるイズニー社の発酵バターをたっぷり使用しています。
焼きたての生地にバターを塗り、カソナードとグラニュー糖をふりかけただけの、極めてシンプルな一品ですが、だからこそ素材のよさがストレートに伝わります。もちっとした生地に、バターの芳醇な香り、シャリっとした砂糖の食感とほどよい甘みが重なり、味わって食べたいのに、つい次のひと口へ手が伸びてしまう。そんな魔性の魅力があります。
「シュガーバタークレーププレートとお飲み物」では、このクレープにバニラアイスクリームとカスタードプリン(ミニ)、コーヒーまたは紅茶がセットに。素材を大切にするモロゾフらしさを、一度に味わえる組み合わせで、初めて訪れる人におすすめです。

パフェも「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」で不動の人気を誇るスイーツのひとつです。
なかでも「大人のチョコレートパフェ」は、チョコレートムースの上に、チョコレートアイスとバニラアイス、チョコレートソースやホイップクリームを重ね、ナッツを敷き詰めて焼き上げたモロゾフの人気クッキー「ファヤージュ」も添えた、見た目にもかわいらしい一品。
なめらかな口当たりのムースに、甘すぎないチョコレートソース。そこにカカオニブスのほろ苦さがアクセントとして加わり、まさに大人向けの味わい。異なるチョコレートの風味が層になって重なり、最後まで食べ飽きることなく、見た目に反して軽やかに食べ進められます。
「甘いものは好きだけれど、重たいパフェは少し苦手」という人にこそ、試してほしいメニューです。

「期間限定デザートプレートとお飲み物」も、リピーターの多い人気メニューです。カスタードプリンとデンマーククリームチーズケーキという、モロゾフを代表する二大スイーツを一度に楽しめるのが、支持されている理由のひとつ。さらに、季節の素材を使ったミニパフェが添えられています。

カスタードプリンは、ほどよい硬さとなめらかさ、甘さと卵の風味、カラメルソースの黄金バランスが秀逸。何度も食べても、やっぱりおいしくてまた食べたくなると、発売初期からのファンが多いという話にも頷けます。
チーズケーキに用いられているクリームチーズは、酪農王国として知られるデンマーク産。なかでも、デンマーク王室御用達ブランドとして知られるアーラフーズ社の「ARLA BUKO」を使用しているそうです。
ミニパフェは、訪れる時期によって内容が変わるのも楽しみのひとつ。
もちろん、カスタードプリンやデンマーククリームチーズケーキの単品ニューも用意されています。長年愛されている味を、落ち着いた空間でゆっくり味わえるのは、「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」ならではの魅力です。
気になる混雑状況ですが、「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」は予約を受け付けていません。エントランスに用意された待ち席に座って順番を待つスタイルで、11時半ごろから17時ごろまでは行列ができることが多く、特に週末や祝日は、ある程度の待ち時間を見込んでおくと安心です。
ただし、回転は比較的スムーズ。長くても20~30分程度で案内されることが多い印象でした。各レストラン前には混雑状況を確認できるモニターも設置されているので、買い物の合間に様子を見ながら立ち寄るのもおすすめです。

「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」は、スイーツ目当てのお客さんが多いイメージですが、実はサンドイッチも根強い人気があり、食事目的で訪れる人も少なくありません。
「トーストサンドプレートとお飲み物」は、ロースハム、チェダーチーズ、ピクルス、トマト、セロリ、ピーマン、ホワイトアスパラといった具材を、トーストしたパンでサンドした一皿。さらに、デンマーククリームチーズケーキとカスタードプリン(ミニ)がワンプレートに盛り合わされ、コーヒーまたは紅茶まで付いています。

パンは、外はカリッと、中はもっちり。豊富な具材のそれぞれの味や食感が感じられ、全体のバランスも良好です。上品な見た目に反して、ボリュームはしっかり。野菜もしっかり取れて、デザートとドリンクまで付いてくるので、きちんとお腹を満たしたいときにも満足感の高い一皿だと感じました。
もちろん、ドリンクだけの利用もOK!「オリジナルブレンドコーヒー」は、軽めのライトも用意されており、デザートと合わせやすい味わいです。
紅茶は、ドイツの最高級品質といわれるロンネフェルト社の茶葉を使用し、アッサムティーやハーブティなど全8種類をラインナップ。「オリジナルマンゴーブレンドティー」は、フルーティな香りとすっきりとした後味。ホットはポットで提供され、2杯分ほど楽しめるのもうれしいポイントです。

今回取材で訪れてみて、改めて「カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店」の心地よい空間や、洋菓子ブランドならではの確かな味、そして、コストパフォーマンスの高さに魅力を感じました。
ドリンク付きで1,000円台という価格設定に加え、サンドイッチにはデザートまで付き、デザートプレートでは複数のスイーツを一度に楽しめる内容。百貨店内のカフェとしては、かなり良心的だと感じました。
取材中も次々と女性客が訪れ、店内には、ひとりで訪れている人や、少人数でお茶を楽しんでいる人の姿も多く見られました。
梅田を歩き回って少し疲れたとき、甘いものが食べたいとき、しっかりお腹を満たしたいとき。どんなタイミングでも立ち寄れる使い勝手の良さも、大きな魅力です。少し並ぶことはあっても、席に案内されれば、そのあとはゆったりと過ごせる。その価値を知っているからこそ、多くの人が足を運ぶのだと思います。
| スポット名 | カフェ モロゾフ 阪神百貨店梅田本店 |
| 時間 | 10:00~20:00 |
| 定休日 | 阪神百貨店梅田本店に準ずる |
| 問い合わせ | 06-6345-201(代表) ※2026年2月以降は「080-95549889」まで |
| アクセス | 阪急大阪梅田駅下車 約8分 |
| 住所 | 大阪府大阪市北区梅田1-13-13 阪神梅田本店 5F【MAP】 |
| URL | https://www.morozoff.co.jp/ |
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