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26.01.06
フードアナリストあい
大阪を拠点に、日本と韓国の食文化を軸とした取材・執筆を行うフードアナリスト。

寒さが増すこの季節、無性に食べたくなる料理があります。大阪府の北摂エリアで長年親しまれてきた「スンドゥブ専門店 OKKII(オッキー) 箕面本店」も、そのひとつ。なぜこの店は、時代や流行が移り変わっても選ばれ続けてきたのか。その理由を探ります。
大阪・箕面に店を構える「スンドゥブ専門店 OKKII 箕面本店」は、スンドゥブ一筋で長年支持を集めてきた専門店。韓国生まれの料理をルーツに「スンドゥブを日本の国民食に」すべく、本物の味とオリジナリティーを追求し続けてきた「OKKII」。その姿勢は、現在の箕面本店の店づくりや一杯一杯にも表れています。
箕面本店には連日多くの人が訪れ、ランチタイムから夕方にかけて店内はにぎわいを見せています。その人気は、一時的な話題性によるものではなく、日々の積み重ねによって築かれてきたものだと感じられます。

「スンドゥブ専門店 OKKII 箕面本店」を訪れると、客層の幅広さにも気づかされます。ランチタイムには近隣で子育てをするママたちの姿が多く、夕方以降や休日には家族連れやカップルが目立ちます。
辛さをゼロから選べること、具材を自由に組み合わせられることに加え、お子様向けのメニューが用意されている点も、世代を問わず支持されている理由のひとつでしょう。
一杯のスンドゥブを囲みながら、それぞれのペースで食事を楽しめる。その懐の深さが、地元で長く親しまれてきた背景にあるように感じられます。
OKKIIが大切にしているのは、「スンドゥブを国民食にしたい」という想い。ラーメンやカレーのように、日常的に選ばれる存在を目指しています。
最大の魅力は、好みに合わせて自由にカスタマイズできる点。辛さはゼロから7段階まで用意され、辛いものが苦手な人から刺激を求める人まで幅広く対応しています。肉類や海鮮、マンドゥなど具材のバリエーションも豊富で、自分好みの一杯を楽しめます。
スープは牛骨をベースに、牛のすね肉や筋肉を使い、弱火でじっくり約4時間炊き上げたもの。門外不出の秘伝のタテギが加わることで、奥行きのある旨みと後を引く辛さが生まれます。
また、豆腐は豆乳から仕込み、常に出来立ての状態で提供されるため、シルクのように柔らかく、とろとろとした食感が楽しめます。

OKKIIのスンドゥブは、トッピングの種類が豊富に用意されている点も魅力です。青唐辛子やマンドゥ、トックといった軽めの追加から、とろけるチーズ、有頭甘えび、きのこ類、神戸ポークまで幅広く揃います。
さらに、ホルモンや黒毛和牛スライス、広島産牡蠣など、主役級の具材をプラスすることも可能。ベースの味を活かしながら、好みに応じて一杯を仕上げられる点が、通いたくなる理由のひとつといえるでしょう。

創業から40年以上、OKKIIが守り続けてきたのは、スンドゥブそのものの魅力だと店長は話します。取材の中で印象的だったのは、スンドゥブという料理の認知度を高めることを、常に意識してきたという言葉でした。
「スンドゥブといえばOKKII、と自然に思い浮かべてもらえる存在でありたい」。そうした思いから、流行を追うのではなく、味の軸を変えずに続けてきたとのことです。
秘伝のタテギや牛骨スープ、出来立ての豆腐といった基本を大切にしながら、一杯一杯を丁寧に積み重ねてきたこと。その姿勢こそが、長く支持され続けてきた理由なのだと感じられました。

週末には2時間待ちになることもある「スンドゥブ専門店 OKKII 箕面本店」。それでも店を訪れる人が後を絶たないのは、並んででも食べたいと思わせる変わらない味と、待つ人への配慮があるからでしょう。
呼び出しは順番待ちシステムや電話で対応しており、店の前で長時間待つ必要がない点も、長年続く人気店ならではの工夫です。
実際に店を訪れると、待ち時間を含めて食事の時間を楽しんでいる人が多い印象を受けます。
「一度食べるとやみつきになる」という言葉が自然に出てくるのも、味だけでなく、そうした体験全体が積み重なっているからなのかもしれません。

OKKIIの不動のNo.1メニューとして知られるのが、ホルモンスンドゥブ。黒毛和牛のホルモンを使用し、煮込むことで甘みと旨みがスープに溶け出します。
ぷりっとした食感とコクのある脂が牛骨スープとよくなじみ、長年リピーターが絶えない理由も納得の一杯。特に若い世代からの支持が高く、初めて訪れる人にも選ばれています。

店名を冠したOKKIIミックスは、黒毛和牛をはじめ、有頭甘えびやむきえび、牡蠣、きのこ3種など、海の幸と山の幸をバランスよく組み合わせたメニュー。
肉の旨み、魚介のコク、スープの深み、豆腐のなめらかさが一体となり、スンドゥブの魅力を幅広く味わえる一杯に仕上がっています。どれを選ぶか迷ったときにも、安心して注文できる存在です。

黒毛和牛とろとろスンドゥブは、「スンドゥブ専門店 OKKII 箕面本店」の限定メニュー。約8時間かけて仕込まれた牛肉は、口の中でほどけるような柔らかさが特徴です。
仕込みには限りがあり、売り切れてしまう日もありますが、その特別感も、この一杯が支持される理由のひとつとなっています。

OKKIIのスンドゥブは、単品ではなくセットで提供されます。内容は、お好きなスンドゥブに、炊きたてのごはん、韓国のりとおかず2品(キムチ、ナムル/お替わり自由)、生たまご、ゆず茶が付く構成。
ごはんには厳選したお米と水を使用し、韓国産の石釜で一人前ずつ丁寧に炊き上げているとのこと。熱々のスンドゥブとともに、炊きたての状態で提供されます。

OKKIIでは、一杯のスンドゥブを最後まで美味しく味わうための食べ方を提案しています。
ぐつぐつと煮立ったスンドゥブに生たまごを入れます。固めが好みの場合は少し置き、半熟が好みの場合は早めに混ぜるのがポイント。卵が加わることで、辛さがまろやかになり、コクが増します。

ごはんをすべてお茶碗に移し、鍋に残ったおこげはそのままにします。この工程が、後半の楽しみにつながります。
ごはんにスンドゥブをかけたり、ごはんをスンドゥブに浸したりしながら、自分のペースで味わいます。
おこげがほぐれてきたら、コーン茶を注ぎます。香ばしい香りが立ち上り、締めとして楽しめる「おこげ雑炊」が完成します。
取材を通して印象に残ったのは、OKKIIのスンドゥブが特別な一杯でありながら、普段の食事として気軽に選ばれていること。
秘伝のタテギや牛骨スープ、出来立ての豆腐、一人前ずつ炊き上げられるごはんといったこだわりが重なり合い、旨みと食べ応えのバランスが取れた一杯に仕上がっています。
「並んでも食べたい」「一度食べるとやみつきになる」。そうした声が集まるのは、OKKIIならではのこだわりが詰まったおいしさが、長く愛され続けてきたからでしょう。
OKKIIのスンドゥブは、寒さが増すこの季節に、訪れる人々の心と体を温めてくれる存在なのかもしれません。

| スポット名 | スンドゥブ専門店 OKKII 箕面本店 |
| 時間 | 11:00〜22:00(L.O. 21:20) |
| 定休日 | なし |
| 問い合わせ | 072-725-0114 |
| アクセス | Osaka Metro箕面萱野駅下車 約4分 |
| 住所 | 大阪府箕面市坊島4-9-10【MAP】 |
| URL | https://www.okkii-jp.com/ |
ライター
フードアナリストあい
年間250件以上の飲食店を訪れ、味わいだけでなく料理人の思想や背景までを丁寧に言葉にするフードアナリスト。近年は料理人や生産者へのインタビューにも注力し、「記憶に残る食体験」を軸に、日常と非日常をつなぐ食の魅力を発信している。
2026.1.4 - 2026.1.10