岡本・御影 TOKK
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岡本・御影 TOKK
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5.77
25.12.23
クボタエリ
奈良県出身、大阪在住。アートと音楽、猫、工芸、カレーが好き。毎年の正倉院展が楽しみ。

阪神御影駅から南へ約5分、弓場筋を西に1本入った住宅街に佇む「パンのお店 ito(いと)」は、2017年4月のオープン以来、地元の皆さんに愛され続けている人気ベーカリーです。

穏やかな空気が流れる住宅街に現れる、グリーンと木のあたたかみが感じられるナチュラルな外観。訪れたのが12月ということもあり、店内にはクリスマスツリーやオーナメントが飾られ、お子様用の椅子や絵本も置いてありました。お客様にゆっくりしていってほしいという想いが感じ取れます。

この日は夕方の訪問ということもあり、人気のバゲッドやハードパンは売り切れていましたが、それでも美味しそうなパンたちがずらり! パンに合う紅茶やコーヒー、粒あんも販売されていました。


店主の小塚章彦さんはパン職人になって約15年。学生時代にアルバイトをしていたホテルのフレンチレストランで食べた、まかないのハードパンの美味しさに衝撃を受け、専門学校に進学。経験を積んだ後、御影の実家を改装し、奥様の有紀さんとお店を経営してこられました。

「覚えやすい名前がいい」ということと、中島みゆきの名曲『糸』にインスピレーションを受けてつけられた店名には、「パンを通して想いを紡ぎ、お客様と繋がりたい」という想いが込められています。

目移りしつつも筆者が購入したのは、秋冬のおすすめ「ショコラ・マロン・ブリオッシュ(ハーフサイズ)」(写真左上)、「ラムマロンクリーム・ヴィエノワ」(写真右下)、「春菊とパストラミビーフのバゲット」(写真左下)、「舞茸とホタテのクリームフォカッチャ」(写真右上)の4種。

食べて思わず「美味しい!」と声が出た「ショコラ・マロン・ブリオッシュ」は、パウンドケーキをイメージしたリッチな冬のパン。ブリオッシュ生地に包み込まれた高級なマロングラッセは、チョコとカカオの相性も抜群。オレンジとゆずのピールも練り込まれていて、爽やかな香りが鼻に抜ける、スイーツ感覚の一品でした。

「ラムマロンクリーム・ヴィエノワ」はラム酒がきいた大人の味。練乳を使ったミルククリームをベースにマロンペーストとマロンクリームを絞り、刻んだ栗とマロングラッセをオン。持つとずっしり、食べると濃厚。だけど不思議な軽さがあり、クセになる味でした!
男性のお客様に人気だという「春菊とパストラミビーフのバゲット」は、旬の春菊とパストラミビーフ、粒マスタード、ピクルスが入った惣菜パン。食べ応えがあり、アクセントのマスタードが新鮮な感動をもたらしてくれました。

そして2025年の新作「舞茸とホタテのクリームフォカッチャ」は大きな舞茸とホタテがごろごろ乗ってシチューのよう。リピート間違いなしの商品でした。
常時70種類のパンが並ぶそうですが、「まだまだ作りたいパンがある」と意欲を見せる小塚さん。「神戸には90歳を超えても現役のレジェンドパン職人がいる。僕も長く続けられるように頑張りたいです」と朗らかに笑います。
小塚さんの原動力は「パンを焼くのが楽しい。美味しそうなパンが焼き上がった時が嬉しい」という純粋な気持ち。もちろんお客様への気遣いも忘れません。時にはリクエストに応えてパンを作ることもあるそう。取材中もひっきりなしにお客さんが訪れ、小塚さん自らコミュニケーションをとる姿が印象的でした。

パンはもちろん、小塚さんの人柄のファンになってしまう人も多いのでは。ぜひ「パンのお店 ito」に訪れてみてくださいね。一度食べたら忘れられないパンとの出会いが待っていますよ!
| スポット名 | パンのお店 ito |
| 時間 | 8:00〜19:00 |
| 定休日 | 日~火曜 |
| お問い合せ | 078-891-5047 |
| アクセス | 阪神御影駅下車 約5分 |
| 住所 | 神戸市東灘区御影本町6-4-16 【MAP】 |
| URL | @pan.ito |
岡本_御影ライター
クボタエリ
グラフィックデザイナーからライターに転向して9年。音楽やアートなどのエンタメ中心にインタビュー記事やレポート記事を多く手がける。現場の雰囲気や、人の想い、ストーリーを掬いとった記事を書くのが得意。