六甲・灘 TOKK
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26.01.22
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福島県生まれ、京都暮らし3年目のまだまだ新入り編集者。ガイドブックや情報誌の制作に携わりつつ、日々の取材で見つけた小さな発見を集めている。

1月は、気持ちも新たにスタートしたい季節。六甲・灘エリアの神社やお寺にまつわる神さま、信仰、言葉の由来など、地域の歴史にふれるクイズにチャレンジしてみませんか。答え合わせをしながら豆知識を増やして、気になった場所があればお散歩がてら訪れてみるのもおすすめ! ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
神戸市灘区、六甲山のふもとに位置する住宅街・国玉通には、河内國魂神社と五毛天神が並んで鎮座しています。このうち、河内國魂神社では、大己貴命(おおなむじのみこと)とともに「国土経営・民生安定・医薬・酒造の神」として信仰されている神が祀られています。この神はどれでしょう?
A. 少彦名命(すくなひこなのみこと)
B.菅原道真公
C. 大国主命(おおくにぬしのみこと)
D. 稲荷大神
○【A】少彦名命(すくなひこなのみこと)
正解です。
少彦名命は、大己貴命(大国主命)と力を合わせて国土経営にあたった神とされ、国土経営・民生安定・医薬・酒造の神として信仰されてきました。特に医薬や酒造の祖神として知られ、人々の暮らしと健康を支える神として尊ばれています。
河内國魂神社の創始は、今から約2000年前の伊勢神宮開社頃にさかのぼると伝えられます。延喜式神祇にも名を連ねるなど、古くから由緒ある神社として崇敬されてきました。現在もなお、地域の人々に親しまれ、信仰を集めています。
×【B】菅原道真公
菅原道真公は、平安時代の学者・詩人・政治家で、「学問の神」「天神さん」として広く信仰されている人物です。
河内國魂神社と並んで鎮座する五毛天神では、延喜年間に道真公が大宰府へ向かう途中、公が選別を受けた時の応対が丁寧だったことから村の人は公の徳を慕ったとされ、現在まで信仰が続いています。
現在も学業成就の神として知られ、受験期には多くの参拝者が訪れます。
×【C】大国主命(おおくにぬしのみこと)
大国主命は、「だいこくさま」として親しまれ、日本神話において国づくりを成し遂げた神です。
特に出雲大社の御祭神として知られ、縁結びの神として、日本各地で広く祀られています。また、人々の暮らしを整え、農業や商業の発展を導いた神ともされ、開運招福や家内安全などのご利益でも信仰を集めています。
×【D】稲荷大神
稲荷大神は、五穀豊穣や商売繁盛の神として知られ、日本各地で親しまれている神様です。
その起源は古く、和銅4(711)年には、秦氏の祖が伊奈利山に神を祀ったとされ、その年に五穀が豊かに実ったことから、農業や産業を守る神として信仰が広がりました。現在でも、農業はもちろん、商売や学業成就などのご利益で多くの人々に信仰されています。
灘区六甲山町にある六甲比命神社の周辺には、心経が刻まれた岩や、神を迎えたと伝わる岩など、大きな岩がいくつもあります。なかには六甲比命神社の御神体のように、神さまが宿る「依り代(よりしろ)」とされてきた岩もあります。
こうした、神をお迎えする岩のことを、神道では何と呼ぶでしょう?
A. 石仏
B. 石碑
C. 磐座(いわくら)
D. 石灯籠
×【A】石仏
石仏とは、石でつくられた仏像のことを指します。日本では古くから石や山などの自然物に霊が宿ると考えられており、仏教の伝来以降、そうした信仰が石に仏の姿を刻む「石仏」という形でも表されるようになったとされています。
石仏は仏教に基づく信仰の対象であり、神道において神をお迎えする岩とは別のものです。
×【B】石碑
石碑とは、出来事や人物の功績、言葉などを後世に伝えるため、文章や図像を石に刻んだものを指すとされています。
偉業を記念して建てられるものは「記念碑」、和歌や俳句を刻んだものは「歌碑」「句碑」などと呼ばれます。石碑は墓地に建てられることもありますが、必ずしも墓そのものを意味するわけではなく、故人の言葉や業績を伝える目的で設けられる場合もあります。
◯【C】磐座(いわくら)
正解です。
磐座とは、日本古来の自然信仰の教えにもとづき、神をお迎えする依り代とされた神聖な岩のことを指します。
古くは磐座そのものを神の降臨する場所として祭祀が行われていました。のちに社殿が建てられるようになってからも、磐座を御神体としたり、境内に注連縄を張った霊石として残されたりしています。
六甲比命神社ではウサギをかたどった磐座が見られます。
×【D】石灯籠
石灯籠とは、石で作られた屋外用の灯籠を指します。
仏前に灯りを供えるための道具として仏教の伝来とともに日本に伝わったと考えられており、やがて神仏に灯明を捧げるとともに、境内を荘厳に彩る存在となっていきました。現在では、庭園や参道の装飾としても親しまれています。
神戸市灘区の摩耶山の山上に建つ摩耶山天上寺は古くからあるお寺です。この寺は「仏母摩耶山」(ぶつもまやさん)という山号を持っていますが、その名は、境内にある摩耶夫人堂で祀られている、ある人物に由来すると伝えられています。
六甲の山上で大切に祀られている、この人物は次のうち誰でしょう?
A.地蔵菩薩
B. 釈迦の生母
C. 弘法大師
D. 文殊菩薩
×【A】地蔵菩薩
地蔵菩薩は、「お地蔵さま」として親しまれ、人々を救う菩薩とされています。世界は末法無仏の世界となり、その中で衆生を導く存在だと信じられてきました。
全国各地で広く祀られ、墓地や道ばたで目にすることも多い仏ですが、摩耶山天上寺の山号の由来となった人物ではありません。
◯【B】釈迦の生母
正解です。
摩耶山天上寺の山号「仏母摩耶山」は、釈迦の生母である摩耶夫人に由来すると伝えられています。
境内の摩耶夫人堂では、仏母としての摩耶夫人が祀られています。
お釈迦様の聖母・摩耶夫人尊は、女性のあらゆる難病や苦しみを救う女尊であり、主に安産・子授けなどの守護仏として知られています。
×【C】弘法大師
弘法大師(空海)は真言宗を開いた僧で、日本仏教に大きな影響を与えた人物です。
唐に渡って密教を学び、高野山金剛峯寺や京都の東寺を拠点に教えを広めました。
各地には、弘法大師が一夜で塔を建てた、岩に仏を刻んだといった伝承も多く残り、今も広く信仰されています。しかし、摩耶山天上寺の山号の由来となった人物ではありません。
×【D】文殊菩薩
文殊菩薩は、知恵をつかさどる菩薩として信仰され、「三人寄れば文殊の知恵」という言葉でも知られています。獅子に乗った姿で表されることが多く、学問成就のご利益で親しまれてきました。
このように智慧の仏として広く信仰されていますが、摩耶山天上寺の山号の由来となった人物ではありません。
写真は(C)一般財団法人神戸観光局
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六甲・灘TOKK検定にチャレンジしよう! あなたは何問正解できるかな? 【第2回】
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ライター
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福島県生まれ、京都暮らし3年目のまだまだ新入り編集者。のんびり屋で、思い立って出かける日もあれば家でだらだら過ごす日もある。 音楽が好きで、通勤やお家時間はだいたい何か流している。月に一度くらいの気分でライブハウスに行くのが楽しみ。ひとり旅も好きで、夏は伊根へ、最近は金沢へ出かけた。旅先の日本酒はつい買ってしまう癖があり、家では壬生菜のお漬物をつまみにのんびり飲んでいる。
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