吹田 TOKK
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吹田 TOKK
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26.03.24
ライターごごご
吹田市で育ち、現在は夫と大阪市在住。実家には頻繁に帰省しています。某雑誌社で音楽ページを担当し、その後は制作会社でおでかけものや企業制作物などを編集・執筆。

阪急千里山駅を下車し、ゆったりとした坂道を北へと進む。住宅街の中に現れたのは、まるで物語のワンシーンに出てくるような白い一軒家カフェ。こちらが、今回訪れた「喫茶ぜんもん堂」です。

オープンは2024年6月。もともと飲食業界で長年腕を振るってきたオーナーが、めまぐるしく変化する日々にふと立ち止まったとき、「今のまま突き詰めていけば、人生の満足度は程々の80点かもしれない。では足りない20点を補えるのは何だろう」と思案した際にたどり着いたのが、根底にあった「自分の店を開きたい」という思いでした。


「喫茶ぜんもん堂」の名は、修行僧と指導者の一問一答を意味する「禅問答」より。柔らかなピアノのBGMが流れ、自然光が注ぐ店内は、一歩足を踏み入れた瞬間から、ふわっと肩の力が抜けるかごとく、やさしい心地に包まれます。


浅煎り・中煎り・深煎りが選べる自家焙煎コーヒーは、一杯ずつ豆を挽いてハンドドリップで提供。店内が芳しい香りで満たされていくと同時に、まるで時間までも、ゆっくりとほどけていくように感じられます。

勤め人時代、吹田市内を含む各所で勤務していたオーナーが、この千里山の地を選んだ理由を尋ねてみました。
「この物件と巡り会えたことがきっかけで調べてみると、千里山にはあまりカフェや飲食店が充実していないことが分かって、それもいいなと。ご近所の方々にも喜んでいただけてうれしいですね」
そののどかな土地柄、日々穏やかな交流が育まれています。モーニングを楽しみに訪れるご常連がいれば、友人同士でゆったりした時間を共有する姿も。夜まで営業しているため、仕事終わりにほっと一息ついたり。カフェ好きの方が定期的に遠方から訪れることも少なくありません。



ところでお気づきでしょうか。この格調高いムードにおいて、メニューのどれもこれもが気軽な価格設定です。
「皆さん、喫茶店に入ったらコーヒーはこのぐらいの値段かなという、大体の価格帯のイメージをお持ちだと思うんです。そこを逸脱すると満足感も下がりますし、いいものをそれに見合った値段でお出しするというのは大切にしている点です。またメニューはできるだけ自家製にするよう努めていて。“ここにしかないもの”を目指していますね」
他では再現できない空間づくりへのこだわりと、コストパフォーマンス。それらが両立するお店は、決して多くはないかもしれません。
また、メニュー開発にも縁を大切にする同店ならではのエピソードが。地元が北海道のお客様を通じ、小豆などを仕入れるパイプができたことから、オリジナルのあんこが完成。ホクホクとした粒感を適度に残しつつ、甘さ控えめに仕上げたあんこは、「他の小豆に変えても同じ味は出せないから不思議です」と語ります。


「喫茶ぜんもん堂」を始められ、当初思い描いていた“満点”の姿については?
「そうですね、ほぼ叶っている気がします。試行錯誤しながらも好きなものに囲まれて、素敵なお客様がいらしてくださるので」と、ほほ笑むオーナー。 ここでの時間はここでしか得がたい時間。例えばスケジュール帳に“この日は「喫茶ぜんもん堂」”と書き込んで、真っすぐ足を運びたくなる…そんな一軒です。
| 店舗名 | 喫茶ぜんもん堂 |
| 営業時間 | 9:00〜20:00 (金・土曜は10:00〜、日曜は〜18:00) ※変更あり、Instagram・Google要確認 |
| 定休日 | 不定休 |
| 問い合わせ先 | – |
| 住所 | 吹田市千里山西6-53-2【MAP】 |
| アクセス | 阪急千里山駅下車 約13分 |
| URL | @zenmon_do |
吹田ライター
ライターごごご
吹田市で育ち、現在は夫と大阪市在住。実家には頻繁に帰省しています。某雑誌社で音楽ページを担当し、その後は制作会社でおでかけものや企業制作物などを編集・執筆。現在は理想はのんびり、現実はテンパりながら個人で活動しています。
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