吹田 TOKK
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吹田 TOKK
Rain
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26.02.24
A子
愛知県出身京都在住。京都が好きで移り住んで約20年。制作プロダクションでの編集を経て、ライターとして独立。

印象的なテレビコマーシャルのフレーズや鍋に欠かせない食材として、マロニーちゃんをなんだか身近に感じている人も多いのではないでしょうか。製造するマロニー株式会社は、実は吹田が誇る企業なのです。
昨年創業75周年を迎え新たな商品も発売されたマロニー株式会社を訪問し、これまでの歩みやマロニーちゃんの人気の秘密、意外なレシピなどさまざまなお話を伺いました!
マロニー株式会社の本社は大阪北部を流れる神崎川のほとりにあります。川の向こうは大阪市。
大阪市から川を越えマロニーちゃんの看板を見ると、吹田に帰ってきたとホッとした気持ちになる吹田市民も多いのだとか。


そんな吹田の玄関口に立つマロニー株式会社で、社員の皆さんが迎えてくれました!

塚本さんが手にしているのは創業75周年キャンペーンで作られたオリジナルクッション。昭和25(1950)年に創業したマロニー株式会社は、昨年の令和7(2025)年に75年目を迎えました。
「弊社はもやしの製造業からスタートしました。生産の機械化に成功し、当時日本トップクラスの生産量を誇ったようです」と井上社長。
順調なもやし製造業でしたが創業者の吉村義宗はスーパーマーケットの台頭など販売形態の変化を受けて先を見据え、新商品の開発に着手。「溶けないはるさめ」を目指して約2年試行錯誤を繰り返しながら研究し、昭和38(1963)年にマロニーが完成しました。
しかし発売当初は売れ行きが芳しくなく、出荷から1ヵ月後には多くが返品されてきたのだとか……!
「当時はマロニーを誰も知らず、そもそも食料品とわかってもらえなかったようですね」と佐々木部長。
確かにパッケージ第1号は食品っぽくないような……、でも時代を映したレトロなデザインが今では斬新に感じられて素敵です。
そしてパッケージ第2号ではわかりやすくすき焼きの写真を入れ、デザインを刷新したそう。

それでも知名度はなかなか伸びず、苦しんだ時代があったとのこと。今では誰もが知る商品なだけに考えられません。
レシピ提案など地道にマロニーの普及活動を行い関西で徐々に売り上げを伸ばしていた頃、大きな転機が訪れます。それは皆さんご存知、平成7(1995)年に始まったテレビやラジオでのコマーシャルです。
起用されたのは大女優でありながらユニークなキャラクターで人気を集めていた中村玉緒さん。
「実は台本には『マロニーさん』と書かれていたのですが、玉緒さんのアドリブで『マロニーちゃん』になりました」と井上社長がCMの制作秘話を教えてくれました。
玉緒さんは関西出身ということもあり当時の社長と意気投合していたそう。わきあいあいとした撮影現場で玉緒さんが本番前、鼻歌まじりに「マロニーちゃん♪」と口ずさんだのが採用されたのだとか。
そこから耳に残るフレーズで全国に知られるようになり、商品名もマロニーからマロニーちゃんに変更されました。

現在では鍋料理に欠かせない食材として確固たる地位を確立していますが、長年愛されてきたのはもちろん実力も備えているから。煮くずれしにくく美味しく味わうための工夫が、マロニーちゃんの随所に施されています。
まずは原材料。マロニーちゃんは一般的なはるさめと違い緑豆やエンドウマメは使わずに北海道産のじゃがいもでんぷんを主原料とし、コーンスターチも配合しています。
「長時間煮込んでも煮くずれしにくいように、材料の配合やかくはん具合など製造工程でさまざまな工夫をしていますね」と井上社長。
そして麺の形状にもマロニーちゃんならではのこだわりが。
「断面はリボン型で表面積が大きく麺の内部にはたくさん気泡があるので、スープやダシをよく吸い込みます」と佐々木部長。
“味しみ”の良さやツルンとした独特の食感も、リピーターを増やしてきた要因のようです。
個人的にはパスタと比べてカロリーが低いのも大きな魅力です!


「これが昨年9月に発売された今イチオシの新商品です」と井上社長が見せてくれたのが、乾燥する前の生麺である生マロニーの幅広タイプの「平べったい生マロニーちゃん」。
ホームページのレシピ検索でチャプチェや焼きそばの検索数が増えたことを受けて麺料理としての可能性を探り、現代の食生活に合わせて生まれた商品なのだそう。
「今流行っているマーラータンの麺として使っていただいている方もいます」と塚本さん。

乾燥タイプのマロニーちゃんの食感はつるつるシコシコ、生マロニーちゃんの食感はもちもちプリプリとしているので、料理や好みによって使い分けができ、食事の幅が広がります。
ちなみに井上社長と塚本さんは生マロニーちゃん派、佐々木部長は乾燥タイプのマロニーちゃん派なのだそう!
社員の方はそれぞれ推しのマロニーちゃんがいるようで、食べ方について盛り上がっていました。

「合わない鍋はない」を謳うマロニーちゃんですが、このようにレシピのレパートリーは鍋料理以外にも順調に拡大中。和食はもちろん、マーラータンを始めとしたアジア料理になじみやすく、料理のバリエーションを増やしやすいのもマロニーちゃんの魅力です。
自社のホームページには、管理栄養士が監修した300以上のオリジナルのレシピを掲載!
なかにはアップルパイといったスイーツ系のレシピもあり、どんな味になるんだろう!?と興味をそそられます。



昨年の創業75周年企画のキャンペーンの一環として行われた「マロワンレシピコンテスト」では地元の千里金蘭大学とコラボし、学生の皆さんがマロニーちゃんのアレンジレシピを考案したそう。
120以上のチームがレシピを応募し、審査を通過した上位のチームが実際に調理し試食での審査を実施。
「カラフルなパスタやチョコクランチといった学生さんならではのユニークなアイデアが印象的でしたね」と塚本さん。
マロニー賞のほか栄養バランス賞やインスタ映え賞、時短メニュー賞など多彩な賞が贈られました。
最後に「今後の展望は?」と井上社長に尋ねると、「マロニーちゃんというこだわりの麺を、もっと世界のいろいろな国に広めていけたらと思っています」と頼もしい一言。
吹田から世界へ、マロニーちゃんが羽ばたいていくのを見守っていきたいと思います!
| スポット名 | マロニー株式会社 |
| 本社住所 | 大阪府吹田市中の島町2-26【MAP】 |
| URL | https://www.malony.co.jp/ |
料理写真提供:マロニー株式会社
ライター
A子
お酒が好きで京都や旅先の酒場巡りがライフワークなので、子育てが落ち着いたら以前のペースを取り戻したい。 20代前半に鹿児島で芋焼酎のお湯割りに出合ってお酒のおいしさに開眼し、焼酎を皮切りに日本酒やワイン、ビールなどあらゆるお酒とアテを楽しんできました。
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