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25.11.25
ライター しらはた
関西に暮らして15年以上。歴史・植物・猫が好き。これまで歴史系の情報誌や植物関連の情報誌をはじめ、観光情報誌や自治体広報物の編集・制作に携わってきた。

「おでかけでどこに行く?」と決めるとき、真っ先に目に入るのがその土地ごとの「ランドマーク」。宝塚エリアのランドマークといえば、何を思い浮かべますか?
今回はその「ランドマーク」について、詳しく知ることができるクイズを出題します。
宝塚の言わずと知れたランドマーク「宝塚大劇場」。4,000人を収容することのできる、宝塚歌劇の専用劇場として、大正13(1924)年7月にオープンしました。この3年後、日本初といわれる「レビュー(歌やダンスなどを組み合わせた華やかな舞台形式)」が上演されましたが、その演目名は何でしょうか?
A. 『カチカチ山』
B. 『吾が巴里よ<モン・パリ>』
C. 『パリゼット』
D. 『お国歌舞伎』
×【A】『カチカチ山』
大正13(1924)年に完成した宝塚大劇場のこけら落し公演として、月組・花組が合同で『カチカチ山』『女郎蜘蛛』『アミノオの功績』『身替り音頭』『小さき夢』を上演しました。この年、月・花の2組に加え、3組目となる雪組が新設されており、3組交代による公演が開始されました。
○【B】『吾が巴里よ<モン・パリ>』
正解です。
昭和2(1927)年に上演された『吾が巴里よ<モン・パリ>』は、日本初のレビューといわれています。幕なし16場のスピーディーな新形式でした。主題歌は「うるわしの思い出 モン・パリ~♪」のフレーズが親しまれ、流行歌として日本中で話題に。
このレビューでは、ダンサーが横1列に並び、足を揃えて踊る「ラインダンス」が初登場。24人の踊り子が1列に並び、走る電車を巧みに表現した「汽車の踊り」が評判を呼びました。
また、16段の「大階段」もこの公演で初登場し、いまや「ラインダンス」とともに宝塚歌劇の目玉の一つとして愛されています。
×【C】『パリゼット』
こちらは昭和5(1930)年に初演。日本初レビュー『モン・パリ』をしのぐほどの人気で、3ヶ月もの間続演されました。斬新だったのは、それまで「白塗り」であったメイクを、現代に続く「肌色」メイクに変更したこと。また、いまでは宝塚歌劇で頻繁に目にする、大きな羽根飾りがついた衣装(帽子)も登場し、話題となりました。
宝塚歌劇を代表する名曲「すみれの花咲く頃」が初めて歌われたのもこの公演でした。
×【D】『お国歌舞伎』
昭和8(1933)年に、それまでの花・月・雪の3組に加えて「星組」が新設されました。東京宝塚劇場の開場に備えての編成でした。
その星組の初公演となったのが『お国歌舞伎』をはじめとした演目。春日野八千代、難波章子らが主演を務めました。
少年時代から24歳まで宝塚市で過ごした漫画家・手塚治虫。彼が描いた「自然への愛」「生命の尊さ」をテーマに、「宝塚市立手塚治虫記念館」は設立されました。そのエントランスホールは、次のうちどれをモチーフにしているでしょう?
A. 『鉄腕アトム』のお茶の水博士の研究室
B. 『火の鳥』の宇宙空間
C. 『ジャングル大帝』のジャングル
D. 『リボンの騎士』の王宮
×【A】 『鉄腕アトム』のお茶の水博士の研究室
手塚治虫代表作の一つ『鉄腕アトム』。近未来を舞台に、ロボットの少年・アトムが活躍します。
館内には『鉄腕アトム』などに描かれた近未来をイメージさせるモチーフが点在しています。記念館のオリジナル作品などが観賞できる「アトムビジョン」のスクリーン横には主人公・アトムのフィギュアが飾られているなど、随所にアトムの世界観を見ることができます。
×【B】 『火の鳥』の宇宙空間
館内に『火の鳥』の宇宙空間をイメージした展示室はありませんが、この作品の未来編に登場する「生命維持装置」をモチーフにしたカプセル型の展示が常設展示室に設置されています。
手塚治虫ゆかりの品や作品の資料が40本のカプセルの中に展示されており、手塚治虫の生涯の足跡をたどることができます。
×【C】 『ジャングル大帝』のジャングル
手塚治虫は『ジャングル大帝』に代表されるように、作品の中で自然と命の美しさを繰り返し描きました。宝塚近隣の豊かな自然の中で、小さな生き物たちと触れあい感じた命のきらめきが、作品の根底に流れているのです。
館内には『ジャングル大帝』をイメージした休憩コーナーがあり、動物たちが生き生きと暮らす様子が描かれている中で、作品を感じながら休憩することができます。
○【D】 『リボンの騎士』の王宮
正解です。
王子として育てられた少女サファイアが主人公の『リボンの騎士』。マンガ版だけでなく、アニメとしても人気を博しました。エントランスホールはその作品内に登場する王宮をモチーフにデザインされています。
エントランスホールの床には『リボンの騎士』の登場人物たちや手塚治虫自身の肖像イラストが、ステンドグラスのような天井には『鉄腕アトム』『ブラックジャック』などの主要な登場人物たちが数多く描かれています。
王宮の雰囲気と相まって、次の展示室への期待が高まります。
手塚治虫は、宝塚で過ごした日々の中で宝塚少女歌劇団と親しく接し、この『リボンの騎士』などに登場するような妖精やお姫様、盗賊といったファンタジーの表現を育んでいったのだといわれています。
令和2(2020)年に、宝塚大劇場の西隣に移転開業した「宝塚ホテル」。ヨーロッパのモダニズムにあふれたたたずまいは旧館から引き継がれ、その美しい建物は新たなランドマークとなっています。次のうち、ホテルの説明として正しいものはどれでしょう?
A. 宝塚歌劇をイメージした「レビュールーム」がある
B. オリジナル消印が押印される郵便局がある
C. 建築家が設計した美しい螺旋階段がある
D. 宝塚歌劇スターになり切れるスタジオがある
○【A】宝塚歌劇をイメージした「レビュールーム」がある
正解です。
宝塚大劇場を臨む、特別な「レビュールーム」。詳細は部屋によって異なりますが、宝塚大劇場で公演中の組をイメージした装飾や舞台小道具の展示などで、宝塚歌劇の世界にひたることができます。
室内のしつらえも豪華で、きらびやかな鏡台やベッドの上のシャンデリアに、心が満たされます。
「レビュールーム」のほかにも、1階には5組分のトップコンビを写した写真パネル、2階には宝塚歌劇展示ギャラリーなどがあります。ギャラリーには360度見られる舞台衣装や、公演中の舞台写真が展示され、宝塚歌劇専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の視聴も可能。
館内全体で宝塚歌劇観劇後の“夢のつづき”を演出しています。
×【B】オリジナル消印が押印される郵便局がある
宝塚ホテルではなく、宝塚大劇場内にオリジナル消印が押印される郵便局があります。
手紙やはがきをこの郵便局から出すと、オリジナルのラインダンスデザインの消印を押してもらえます。
公演のプログラムやレターグッズなどのステーショナリーも販売されています。
営業時間は1日の公演回数によって異なるのでご注意を。
×【C】建築家が設計した美しい螺旋階段がある
宝塚ホテルに入ると、白を基調とした館内に艶やかな赤いじゅうたんが敷かれた優雅な階段が出迎えてくれます。大理石のフロアには、スミレのシンボルが描かれており、印象的な空間が広がります。
美しい螺旋階段があるのは、宝塚市役所です。宝塚に住んでいた建築家・村野藤吾が晩年に設計した、壮麗な雰囲気が特徴の建物です。
×【D】宝塚歌劇スターになり切れるスタジオがある
宝塚歌劇のスターになり切れるスタジオ「ステージスタジオ」は、宝塚大劇場にあります。
舞台用メイクまで完璧に再現し、衣装を着用して写真が撮れるほか、写真の中で宝塚スターと共演できる2ショット写真なども撮影可能。衣装も豊富に揃っており、名作『ベルサイユのばら』『エリザベート』『風と共に去りぬ』『ロミオとジュリエット』などから好みの衣装、思い入れのある衣装を選べます。
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ライター
ライター しらはた
取材では興味のあることを深堀りして聞いてしまい、ついつい脱線しがちなところがある。 好きな場所は京都の賀茂川や京都府立植物園、下鴨神社。下鴨神社で開かれる手づくり市や古本市には足しげく通っている。街中でコーヒー店を見るとつい寄り道するタイプ。
2025.11.19 - 2025.11.25