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星組での上演は、2010年、2013年に続き、3度目となる『ロミオとジュリエット』。世界でも最も知られている美しくもはかない愛の物語に、2013年の新人公演でロミオ役を演じた礼真琴さんが、トップとして再挑戦。
作品の魅力や役づくりについてお話を伺いました。
初演の際は、宝塚版に新しく加わった「愛」の役を、再演では初演に引き続き「愛」、そしてベンヴォーリオ役を役替わりで演じさせていただきました。
私にとっても大切な作品ですので素直に嬉しい気持ちでした。基本的なストーリーは同じではありますが、今回の舞台でさらに良い作品にするために、小池先生やスタッフの方をはじめ、全員で試行錯誤する毎日です。
誰もが知る有名な作品ですから、お客様はどの場面で何が起こるか分かりながらも、ロミオとジュリエットの歯車が少しずつ狂っていく様子をもどかしくご覧になるのではないかと。
作品をよく知っているからこそ、より作品の世界に感情移入して見られる。これは有名な作品ならではの魅力ではないかと思います。
ロミオは自分から何かを発信するというよりも受け身の男性です。ジュリエットと出会い、色々なことが動き出す。良い意味で彼女に振り回されている人物だと考えています。
お稽古を通じて、新人公演では分かりえなかったロミオの心の機微に気づかされていますし、これまでの経験を糧(かて)に自分だけのロミオを皆さまにご覧いただきたいと考えています。
ジュリエットとの結婚式の場面で歌う「エメ」、そして天国で二人が再会し歌う「エメ」、同じ曲でも歌う状況や意味が全く異なっています。2つの違いをきちんと歌い分けられるように、役作りを深めていきたいですね。
また、モンタギューの仲間全員が集まり歌う「世界の王」の場面は、ロミオが仲間との友情や絆を表現している大切な場面だと思っています。
この作品には役替わりがありますので、その度に舞台の雰囲気が変わるのではないでしょうか。
そんな中で、ロミオが全体の軸になり、ぶれないようどっしりと構えていることが大切だと感じています。多くの組子が役替わりで違う役を演じますが、私はいつも中心にいて、全員を受け止められるような存在でありたいと思っています。
2025.11.19 - 2025.11.25