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【TOKK2021年9月号】
護(まも)ってきたもの、つないでいくもの、そして、新たなスタートを切るもの。
街の玄関口・駅を出ると、それぞれの街を彩る物語との出合いがあった。
※新型コロナウイルス感染症対策の影響などにより、施設・店舗の定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。また、お出かけの前に各施設・店舗にご確認いただきますようお願いいたします。

ホームの屋根を貫き、天へ向かってのびのびと葉を広げる大きなクスノキ。
服部天神駅の名物ともいえる御神木だ。御神木のある駅は実はそう珍しくはないけれど、神棚と共にまつっているのは、こちらだけなのだとか。
「御神木をおさすりして、お参りをしてから電車に乗る。そんな風景が日常です」と話すのは、服部天神宮の宮司・加藤芳哉さん。
御神木はもともと服部天神宮の境内にあったもの。駅が境内に設置される際に、街の人の願いもあって残され、現在にいたる。

「服部の人たちは、古きよきものを護ろうとする気持ちが強い。御神木が残された背景にある思いが、今の街づくりのベースになっているのでは」。
そんな加藤さんの言葉は、駅前の風景に重なる。

| スポット名 | 服部天神宮 |
| 問い合わせ | 06-6862-5022 |
| アクセス | 阪急服部天神駅下車すぐ |
| 住所 | 豊中市服部元町1-2-17【MAP】 |
| URL | https://hattoritenjingu.or.jp/ |
江戸時代に能勢街道の宿場町として栄えた名残りか、今も駅前には多くの飲食店が軒を連ねてにぎわう。駅の西側、服部阪急商店街に店を構える「ぱんだ食堂 晴山閣」もその一つ。
創業から63年、親子二代にわたって営む中華料理店だ。今里で開業し、1964年に豊中市へ移転、現在の地へ移ったのは今から約6年前のこと。

「親父は背中で語るタイプの人間。料理を教わったことはないんです」と話すのは二代目店主・浅野佳幸さん。それでも、舌で覚えた先代の味を今でもしっかり護り続けている。
そして、先代から受け継いだもう一つが、「作り置きをしない」というポリシー。「例え時間や手間がかかっても、よりおいしいものを提供したい」。その志が、今も昔も変わらない「晴山閣」の礎(いしずえ)となっている。


時代は変わっても、まっすぐ通った芯がこの街の人たちにはある。1910年の駅設置から今日まで、街の中心にどっしり構える御神木のように。
| 取材メモ 「ぱんだ食堂 晴山閣」は本格中華の店ながら、なんと洋食も人気。メニューを見てみると、確かに「オムライス」や「ビフカツ定食」の文字が。「実は洋食のほうが得意」と笑う浅野さんは、かつて外食チェーンに勤めており、その経験から生まれた一皿だとか。 |
| スポット名 | ぱんだ食堂 晴山閣(せいざんかく) |
| 時間 | 11:30~14:00、17:00~21:00LO |
| 問い合わせ | 06-6866-1595 |
| アクセス | 阪急服部天神駅下車 約4分 |
| 住所 | 豊中市服部西町2-4-12【MAP】 |
| 定休日 | 月曜休(祝日の場合は営業) |
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