鉄道ジャーナリスト:伊原 薫
鉄道ジャーナリスト
伊原 薫
鉄道や旅、街づくりに関する記事を雑誌やwebで執筆するほか、テレビ出演や監修、公共交通と街づくりのアドバイザーとしても活躍する。鉄道の専門家ならではの目線で、阪急沿線の魅力をお届けします。
子どものころ、父親に連れられて北千里駅へ自動車で向かい、そこから阪急電車に乗るのが休日の楽しみでした。最寄りの鉄道は国鉄だったのですが、阪急の車両は今と変わらぬ木目調+緑色の座席で、その高級感にワクワクしたものです。当時はまだ千里線にも片開き扉の旧1300系がいて、レトロな雰囲気がお気に入り。地下鉄の60系はドア部分の窓が高い位置にあり、子どもだと外が見えないので好きじゃなかったのを覚えています。もちろん列車の一番前に乗って運転士さんの動きを眺め、阪急三番街の地下で鯉に餌をやり(鯉がいて、ペットショップで餌を売っていたのを覚えている人もいるはず?)、売店で行先板のミニチュアを1枚買ってもらって集めるうちに、こんな鉄道好きへと育ってしまいました。